20th
Thu
現金過不足
しばらくは勘定科目についてご紹介してきましたが、今日は少し違うことを書いていきます。 「現金過不足」というのは、帳簿上の現金の金額と、実際に存在する現金の金額とが合致しない場合の処理になります。 金額が異なっている場合、常に「実際の金額」に合わせます。
実際の現金が多い場合
帳簿上の金額が少ないわけですから、帳簿上の現金を増やす処理になります。 仮に、 実際の現金=105,000円 帳簿の金額=100,000円 だったとします。
その場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
現金 | 5000 | 現金過不足 | 5000 |
と、なります。
現金を増やさなければいけないので、借方は「現金」になります。 現金が増えた原因は、きちんと調査をすれば判明することも多いかと思いますが、帳簿と実際の金額が違ったと判明した時点で、とりあえず相手方を「現金過不足」として処理します。
その後の調査の結果、現金が増えたのは利息を受け取っていたからだと判明したら
その場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
現金過不足 | 5000 | 受取利息 | 5000 |
と、なります。
実際の現金が少ない場合
帳簿上の金額が多いわけですから、帳簿上の現金を減らす処理になります。 仮に、 実際の現金=94,000円 帳簿の金額=100,000円
だったとします。
その場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
現金過不足 | 6000 | 現金 | 6000 |
と、なります。
現金を減らさなくてはいけないので、貸方が「現金」になります。
その後の調査の結果、現金が減ったのは備品を購入したからだと判明したら
その場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
備品 | 6000 | 現金過不足 | 6000 |
と、なります。
調査をしても、現金が増えた、または減った理由がわからないことがあります。 その時には、「雑損」勘定、または「雑益」勘定を用いることになります。
実際の現金が多く、原因が判明しなかった場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
現金過不足 | 5000 | 雑益 | 5000 |
実際の現金が少なく、原因が判明しなかった場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
雑損 | 6000 | 現金過不足 | 6000 |
と、なります。
雑損は「費用」、雑益は「収益」です。
posted by
mari
on Thu 20 Mar 2008
at 10:20