第一回 まとめ
今日はこれまでの簡単なまとめです。 借方、貸方、仕入、売上、売掛金、買掛金までをまとめました。
簿記の基本は借方と貸方
仕訳をするにあたって、借方と貸方は最も基本的なポイントです。 仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 |
以上のように書いていきます。 必ずしも一行ではなく、二行、三行になることもあります。
資産の増加、負債の減少、収益の減少、費用の増加は借方に書きます。 資産の減少、負債の増加、収益の増加、費用の減少は貸方に書きます。
資産…現金、当座預金、売掛金、売買目的有価証券、商品、会社が購入した建物、土地、有価証券、備品など
負債…買掛金、支払手形、借入金、資本金(資本金は純資産とも言います)など
収益…売上、受取手数料、受取利息、受取配当金など
費用…仕入、給与、支払家賃、消耗品費、交通費、通信費(切手代などです)、広告宣伝費、支払利息など
仕入と買掛金、売上と売掛金
仕入には買掛金が、売上には売掛金がつきものです。 「掛金」は仕入や売上時に、商品と交換で支払いをするのではなく、月末にまとめて支払うことを言いました。 仕入や売上はまとめ払いが多いということになります。 また、仕入や売上は一社からではなく、いつくかの会社からすることが多いです。 ですので、「買掛金」勘定、「売掛金」勘定ではなく、人名勘定を使用する場合もあります。 「人名」勘定とは言っても、人の名前ではなく、会社名を使用します。 簿記では、ほとんどの場合に地名のついた会社で表記されます。
たとえば、千葉商店に商品20.000円を売り上げ、代金の受け取りは月末とした、とします。
その場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
千葉商店 | 20000 | 売上 | 20000 |
と、なります。
たとえば、鳥取商店から商品40,000円を仕入、20,000円を現金で支払い、残りは掛けとした、とします。
その場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
仕入 | 40000 | 現金 | 20000 |
鳥取商店 | 20000 |
と、なります。 千葉商店から現金や現金を受け取った場合には、人名勘定は用いません。 人名勘定が使用されているということは、掛け取引をした、ということを意味します。