小口現金とは、すぐに使用できるように会社に置いておく小額の現金のことを言います。
インプレスト・システム(定額資金前渡制)
インプレスト・システムとは、小口現金に定額を決め(たとえば、50,000円)、前週に使用した分(たとえば、34,000円)を補填して週のはじめは常に一定の金額にしておくことを言います(週の終わりに補填することもあります)。
小口現金は仕訳には出てきません。
たとえば、週の終わりまでに交通費20,000円、通信費14,000円を使用し、翌週のはじめに当座預金から34,000円を小口現金として補填したとします。 その場合に、小口現金を含めた仕訳にしてしまうと、
借方 | 貸方 | ||
交通費 | 20000 | 小口現金 | 34000 |
通信費 | 14000 | ||
小口現金 | 34000 | 当座預金 | 34000 |
と、なります。 小口現金から、交通費と通信費を使用し、当座預金から小口現金に補填しているという仕訳です。 小口現金が借方にも貸方にもあり、その金額が同額であるので、両者とも削除することができます。 ですので、正しくは、
借方 | 貸方 | ||
交通費 | 20000 | 当座預金 | 34000 |
通信費 | 14000 |
と、なります。
小口現金に関しては、仕訳に出てこない代わりに、小口現金出納帳に、お金の出入りを書いていくことになります。
posted by
mari
on Sun 23 Mar 2008
at 21:30