現在は簿記2級を勉強中ですが、復習も兼ねて3級のはじめから自分なりにまとめていこうと思います。 あくまでも「自分なりに」ですので、間違いなどもあるかもしれません。参考程度に読み流していただければと思います。
まず、簿記とは。 簿記というのは、お金の出入りをまとめること、と言えると思います。 利益がいくら出たのか、いくらの資産が残っているのか、そういうことをまとめる知識を学ぶのが簿記です。
簿記では専門の用語なども数多く登場しますが、一番はじめに覚えるべきなのは、「借方」「貸方」の二つかと思います。 二行の表を作って左側を借方、右側を貸方とします。 この表に、現金の出し入れ、商品の仕入れ、売上などを「仕訳」します。
たとえば、交通費5,000円を現金で支払った、とします。 その場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
交通費 | 5000 | 現金 | 5000 |
と、なります。 仕訳に書かれた「交通費」「現金」などを勘定科目といいます。
借方の交通費は「費用の増加」、貸方の現金は「資産の減少」を意味します。 (借方、貸方が表の左側に寄っていますが、実際は中央にあります)
費用の増加は借方に、費用の減少は貸方に書きます。 資産の増加は借方に、資産の減少は貸方に書きます。
資産というのは、 ・現金、商品、会社が購入した建物、土地、有価証券、備品などです 費用というのは、 ・給与、支払家賃、消耗品費、交通費、通信費(切手代などです)、広告宣伝費、支払利息などです
ここまでの情報だと、増加は借方に、減少は借方に書くように思いますが、実際には異なります。
収益の減少は借方に、収益の増加は貸方に書きます。 負債の減少は借方に、負債の増加は貸方に書きます。
収益というのは、 ・受取手数料、受取利息、受取配当金などです 負債というのは、 ・支払手形、借入金、資本金(資本金は純資産とも言います)などです
たとえば、手数料500円を現金で受け取った、とします。
その場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
現金 | 500 | 受取手数料 | 500 |
と、なります。
たとえば、現金100,000円を借り入れた、とします。
その場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
現金 | 100000 | 借入金 | 100000 |
と、なります。
現金、受取手数料、借入金のすべてが増加しています。 受取手数料の増加というのがピンと来ないかもしれませんが、お金としての「受取手数料」ではなく勘定科目としての「受取手数料」が増加していくと捉えてもらえればわかりやすいかもしれません。
簿記の基本中の基本である仕訳は、このように行います。