前回の為替手形の続きになります。
東京商店、大阪商店、名古屋商店の例を、今回も使用します。 東京商店は大阪商店に対して買掛金があり、名古屋商店に対しては売掛金があります。 大阪商店から見ると、東京商店に売掛金があることになります。 名古屋商店から見ると、東京商店に買掛金があることになります。
前回の例のように、全てが300,000円だったとすると、それぞれの取引時の仕訳は、
東京商店(大阪商店との取引)
借方 | 貸方 | ||
仕入 | 300000 | 買掛金 | 300000 |
東京商店(名古屋商店との取引)
借方 | 貸方 | ||
売掛金 | 300000 | 売上 | 300000 |
大阪商店
借方 | 貸方 | ||
売掛金 | 300000 | 売上 | 300000 |
名古屋商店
借方 | 貸方 | ||
仕入 | 300000 | 買掛金 | 300000 |
このようになります。
東京商店が大阪商店に買掛金を支払い、名古屋商店から売掛金を受け取るよりも、名古屋商店が大阪商店に支払いをしてくれる方が簡単に済む、という時に使用されるのが為替手形だというのが前回の話でした。 為替手形は東京商店から大阪商店へと振り出されます。 この時の、それぞれの商店には特殊な呼び方があります。
東京商店は、為替手形を振り出すので「振出人」
大阪商店は、為替手形を受け取るので「受取人」または「指図人」
名古屋商店は、為替手形の宛名に書かれるので「名宛人」または「引受人」といいます。
これらの呼び方は、実際の為替に書く欄の名称と一致します。
東京商店が振り出す為替手形には、宛名と引受欄には「名古屋商店」の名称が書かれ、指図人欄には「< B>大阪商店」の名称が書かれ、振出人欄には「東京商店」の名称が書かれます。
posted by
mari
on Thu 10 Apr 2008
at 22:29