今回は為替手形の仕訳の例題を見ていきたいと思います。
東京商店、大阪商店、名古屋商店の3つの商店があります。
東京商店は大阪商店に商品400,000円を売り上げ、代金は月末に受け取ることにした場合の、東京商店、大阪商店の仕訳は、
東京商店
借方 | 貸方 | ||
売掛金 | 400000 | 売上 | 400000 |
大阪商店
借方 | 貸方 | ||
仕入 | 400000 | 買掛金 | 400000 |
と、なります。
続けて、東京商店が名古屋商店から商品100,00円を仕入れ、代金は売掛金のある大阪商店宛ての為替手形を振り出し、大阪商店の引き受けを経て、名古屋商店に手形を渡した場合の、東京商店、大阪商店、名古屋商店のそれぞれの仕訳を見ていきます。
東京商店
借方 | 貸方 | ||
仕入 | 100000 | 売掛金 | 100000 |
名古屋商店から商品を仕入れたので、資産である商品(仕入)が増加します。 大阪商店への売掛金を名古屋商店への支払に回したので、資産である売掛金が減少します。
大阪商店
借方 | 貸方 | ||
買掛金 | 100000 | 支払手形 | 100000 |
東京商店への買掛金を名古屋商店に支払ったので、負債である買掛金が減少します。 東京商店が振り出した手形を引き受けたので、大阪商店が手形を振り出したことになります。手形はまだ決済されていないので、負債の増加となります。
名古屋商店
借方 | 貸方 | ||
受取手形 | 100000 | 売上 | 100000 |
東京商店から手形を受け取ったので、資産である受取手形が増加します。 東京商店に商品を売上たので、収益である売上が増加します。
さらに、手形の満期日になったので、名古屋商店は大阪商店に手形の代金を現金で支払ってもらいます。 その場合の大阪商店、名古屋商店の仕訳は、
大阪商店
借方 | 貸方 | ||
支払手形 | 100000 | 現金 | 100000 |
負債である支払手形が減少し、資産である現金も減少します。
名古屋商店
借方 | 貸方 | ||
現金 | 100000 | 受取手形 | 100000 |
資産である受取手形が減少した代わりに、資産である現金が増加します。
最後に、大阪商店は東京商店に300,000円(400,000円-100,000円)の買掛金があるので、その支払いを小切手でします。 その場合の、東京商店、大阪商店の仕訳は、
東京商店
借方 | 貸方 | ||
現金 | 300000 | 売掛金 | 300000 |
資産である売掛金が減少する代わりに、資産である現金が増加します。
大阪商店
借方 | 貸方 | ||
買掛金 | 300000 | 当座預金 | 300000 |
負債である買掛金が減少する代わりに、資産である当座預金が減少します。