買掛金、売掛金は取引のあった月の末に支払い、受け取りをしますが、支払いや受け取りまでにもっと長期間かかる場合もあります。 その場合に使用されるのが「約束手形」です。 約束手形には、「受取手形」と「支払手形」があります。 手形そのものには違いがありませんが、金銭を受け取ることを目的とした手形が「受取手形」で、金銭を支払うことを目的とした手形は「支払手形」です。 受取手形は「資産」、支払手形は「負債」になります。
たとえば、商品500,000円を売り上げ、代金は約束手形で受け取った、とします。
その場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
受取手形 | 500000 | 売上 | 500000 |
と、なります。
また、たとえば商品200,000円を仕入れ、代金は約束手形で支払った、とします。
その場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
仕入 | 200000 | 支払手形 | 200000 |
と、なります。
上記のような取引以外にも、売掛金、買掛金での取引後、受取日または支払日になってから、手形に切り替える方法があります。
たとえば、商品500,000円の売掛金の回収で、約束手形を受け取った、とします。
その場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
受取手形 | 50000 | 売掛金 | 500000 |
と、なります。
また、たとえば買掛金200,000円の支払いとして、約束手形を振り出した、とします。
その場合の仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
買掛金 | 20000 | 支払手形 | 200000 |
と、なります。
posted by
mari
on Thu 3 Apr 2008
at 21:51