merbが生成するデフォルトのアプリケーションのひな形には、最初からユーザ認証の仕組みを提供するmerb-auth-slice-passwordというSliceが組み込まれています。

これが提供するデフォルトのログイン画面を変更するためには、 app/views/exceptions/unauthenticated.html.erbファイルを作ればOKです。

posted by Png genki on Wed 31 Dec 2008 at 09:58

Railsで言う所のbefore_saveのようなフィルタは、 Merb(DataMapper)では以下のように使う。

   1  class Post
   2    include DataMapper::Resource
   3  
   4    before :save do
   5      # do some stuff
   6    end
   7  
   8    def foo
   9      puts "foo!"
  10    end
  11  
  12    before :foo, :bar
  13  
  14    def bar
  15      puts "bar!"
  16    end
  17  end

このbeforeメソッドは、ExtLibのhook.rbの中で定義されている。 上記のように、ブロックを取る形式と、イベントをハンドルするメソッド名をシンボルで指定する形式があります。

ExtLibが提供するhookは、saveやvalid?のような特定のイベントだけではなく、全てのメソッドに対して汎用的に利用出来るようです。 ただし、before :foo, :barのように、hookをインストールする時点で、 hookされるメソッド(この場合はfoo)が定義されている必要があります。

クラスメソッドに対するhookも用意されていて、

   1    before_class_method :new do
   2      puts "new!"
   3    end

のように利用出来ます。

Update

beforeフィルターでメソッドの実行を中止する場合は、

   1    before :save do
   2      throw :halt
   3    end

のように、:haltをthrowすればOKです(thanks maiha)。 これは美しい。

posted by Png genki on Tue 30 Dec 2008 at 12:16

merb-1.0.5以降、merbのthor merb:gem:installの挙動が変わったようです。

   1  % thor merb:gem:install

すると、依存するgemファイル一式をMERB_ROOT/gems/以下にインストールする事が出来ます。 同時に、それらを使うためのコマンド類(merbなど)がMERB_ROOT/bin/以下に作られるので、unpackされたgemを使う場合はそれらのコマンドを使う事になります。

以前は、インストールするgem名を引数に取ったり、--cacheなどのオプションが使えたのですが、1.0.5以降はこれが出来なくなっている模様。

   1  % ./bin/merb -i

これを使う事で、edge merbを手元の環境で簡単に使う事が出来ます。

posted by Png genki on Mon 29 Dec 2008 at 21:48

Zshでthor (トール)のタスクを補完するための補完関数を作ってみました。

   1  _thor () {
   2    compadd `thor list | awk "{print \\$1}" | grep "\w" | \ 
   3    ruby -e "puts ARGF.read.gsub /\\e.*?m/,''" | xargs`
   4  }
   5  
   6  compdef _thor thor

See Also

posted by Png genki on Mon 29 Dec 2008 at 17:31

Merb 1.0.7 Release Notes

We just released Merb 1.0.7. Some highlights:

以下適当に訳したり訳さなかったり。

  • merb-action-argsが、仮引数のデフォルト値として[]などのような値が使われても大丈夫になった。
  • 通常起動した場合にpidファイルを出さなくなった。
  • 絶対パスでpartialを使えるようになった
  • _template_forをキャッシュするようになった
  • routerのdefer_toに関するドキュメントを改善
  • request() now goes through additional rack middleware, not just the default Merb application
  • 生成される.gitignoreを改善。
  • 生成されるdependencies.rbにdatamapperとdo_sqlite3を追加
  • merb_mailerの古いドキュメントを直した
  • fixed at least one case where thor bundling was throwing an error related to full_name. If you encounter other errors, please report them immediately on the Merb tracker and tag them “bundling”
  • fixed an issue with merb-helpers where label() was ignoring passed in attributes
posted by Png genki on Mon 29 Dec 2008 at 13:18

昨日からmasuidriveさんと調査してた eventmachineのバグ ですが、straceで追いかけてみた結果、 以下の部分が原因である事が分かりました。

em.cpp EventMachine_t::_RunEpollOnce() の最後付近

   1    timeval tv = {0,0};
   2    EmSelect (0, NULL, NULL, NULL, &tv); // <- これ
   3  
   4    return true;

見るからにWorkaroundっぽいですね。

straceの結果では、正常に実行されてる場合には ADDからEPOLLINまでのシステムコール呼び出しが以下のような感じなのに対して、

   1  write(1, "************** epoll-add: 0.0377"..., 39************** epoll-add: 0.03
   2  7784 - 8
   3  ) = 39epoll_ctl(6, EPOLL_CTL_ADD, 8, {EPOLLIN, {u32=138272384, u64=1323936545317780646
   4  4}}) = 0
   5  epoll_wait(6, {{EPOLLIN, {u32=138272384, u64=13239365453177806464}}}, 65536, 50)
   6  = 1
   7  gettimeofday({1230425221, 603705}, NULL) = 0
   8  write(1, "************** epoll-read: 0.020"..., 40************** epoll-read: 0.0
   9  20716 - 8

異常時には以下のように謎のselectが発生していました。

   1  write(1, "************** epoll-add: 0.0295"..., 39************** epoll-add: 0.029586 - 8
   2  ) = 39
   3  epoll_ctl(6, EPOLL_CTL_ADD, 8, {EPOLLIN, {u32=138272384, u64=1323936545317780646
   4  4}}) = 0
   5  epoll_wait(6, {}, 65536, 50)            = 0
   6  select(0, NULL, NULL, NULL, {0, 0})     = 0 (Timeout)
   7  time(NULL)                              = 1230425221
   8  gettimeofday({1230425221, 787115}, NULL) = 0
   9  epoll_wait(6, {}, 65536, 50)            = 0
  10  select(0, NULL, NULL, NULL, {0, 0})     = 0 (Timeout)time(NULL)                              = 1230425221
  11  gettimeofday({1230425221, 839105}, NULL) = 0
  12  epoll_wait(6, {{EPOLLIN, {u32=138272384, u64=13239365453177806464}}}, 65536, 50) = 1
  13  gettimeofday({1230425221, 843713}, NULL) = 0
  14  write(1, "************** epoll-read: 0.110"..., 40************** epoll-read: 0.1
  15  10337 - 8

どうやらこの謎のEmSelect呼び出しはビジーループ対策のために 挿入されているらしいのですが、以下のような形に直すと問題が 発生しなくなるようです。

   1    //timeval tv = {0,0};
   2    //EmSelect (0, NULL, NULL, NULL, &tv);
   3    #ifdef BUILD_FOR_RUBY
   4    if (!rb_thread_alone()) {
   5      rb_thread_schedule();
   6    }
   7    #endif

eventmachineのticketにpatchが上がっている ので、近いうちに修正されるかもしれません。

ということで、ひとまずお疲れさまでしたー>masuidriveさん

posted by Png genki on Sun 28 Dec 2008 at 10:29

masuidrive さんからeventmachineの挙動が不振だという相談を受けたので、 昔取った杵柄で色々調べてみています。

結局の所、EPOLL_CTL_ADD したあとに、epoll_waitがEPOLLIN になるまでにかかる時間が、稀に1000ミリ秒程度かかる事があるというのが 問題のようでした。 なぜかKQUEUEでも同様の問題が発生するようなのですが、 とりあえずは比較的親しみ深いepollの方を調べてみる事に。

epollの実装は、linuxカーネルの中にあります。 なので、linuxカーネルのソースをインストールします。

   1  # aptitude install linux-source-2.6.18

/usr/srcの下に圧縮されたカーネルのソースがインストールされるので、 展開します。

epoll関連のソースコードは、fs/eventepoll.cにあります。

posted by Png genki on Sun 28 Dec 2008 at 04:44

githubのリポジトリから持ってきた edge merb に含まれているパッケージは、 以下の通り。

   1  merb-1.0.gem
   2  merb-action-args-1.0.gem
   3  merb-assets-1.0.gem
   4  merb-auth-core-1.0.gem
   5  merb-auth-more-1.0.gem
   6  merb-auth-slice-password-1.0.gem
   7  merb-auth-1.0.gem
   8  merb-cache-1.0.gem
   9  merb-core-1.0.gem
  10  merb-exceptions-1.0.gem
  11  merb-gen-1.0.gem
  12  merb-haml-1.0.gem
  13  merb-helpers-1.0.gem
  14  merb-mailer-1.0.gem
  15  merb-param-protection-1.0.gem
  16  merb-slices-1.0.gem
  17  merb_datamapper-1.0.gem

merb_datamapperは野良扱いだ。

posted by Png genki on Sat 27 Dec 2008 at 19:38

merbのGemの名前は、"-"区切りのものと、"_"区切りのものがあるが、

  • "-" はオフィシャルなもの
  • "_" は野良Gem

という使い分けらしい。

posted by Png genki on Sat 27 Dec 2008 at 18:02

このブログでは、記事の全文検索に HyperEstraier を使っています。 普段は安定して動いているのですが、 サーバが突然rebootした場合などに、DBがクラッシュしてプロセスが起動しなくなることがあります。 そんな場合の対処法をメモ。

とりあえず、HyperEstraierのホームディレクトリの下にある、_logファイルをtail -fなどして、HEを起動してみたりします。 _node以下のDBファイルが壊れているのであれば、

   1  # estcmd repair -rst blog

などのようにして修復します。しかしなぜかわからないですが、 修復しても起動しない事が結構あります。 そういう場合には、強硬手段ですが、_node以下の破損したDBを削除して、webインターフェイスから作り直します。 その上で reindex! を実行して検索インデックスを作り直します。

以上でだいたい完了。クラッシュしなくなると良いんだけどなー。

posted by Png genki on Sat 27 Dec 2008 at 14:42